東京は赤坂にたたずむホテルオークラ。日本の大ホテルと謳われ、国賓や要人を迎え「世界をもてなす」日本のホテルの代表格です。お話を伺ったのは、石草流の奥平祥子さん。ホテルオークラ創設時より、オークラ内のすべてのお華を手掛けられている石草流、現家元の奥平清鳳さんの娘として生まれ、今ではオークラだけでなくアマン東京全館のお華を活けられ、国内外のイベントで実演や登壇をなさっています。 今回は前編・後編の2本立てです。前編では今の奥平さんを形作ってきた価値観について、後編では華道に注力をし始めてからの奥平さんの想いについて、詳しくお話を伺いました。 Interviewee Profile 奥平 祥子(Shoko Okudaira) 石草流いけばな 家元後継、付加価値デザインコンサルタント、日本農業経営大学校非常勤講師 慶応義塾大学総合政策学部卒。 ソーシャル・マーケティング専攻。 日本電気株式会社で新聞社総デジタルシステム化の基礎設計担当。 世界標準フォーマット提案活動についてNEC社長賞受賞。 博報堂生活総合研究所でフリプランナー勤務の傍ら、ホテルオークラ東京での館内装花を担当。LVMHグループでハイエンド・マーケティングを担当したのち、2013年より日本農業経営大学校非常勤講師。 石草流とは『石草流』は、世界を迎える日本の玄関として建てられ「1万8000坪、まるごとアート」と称されるホテルオークラ東京創業より今日に至るまで、その玄関やロビーなど全館あらゆるところの生け花を手がける流派です。 創始者・初代家元は、岩田清道。1962年、ホテルオークラ開業において、内装・家具・備品など端々にわたるデザインを手がけた、意匠委員会の1人。 法則や花型をきめて、そのなかに花をあてはめていけることはせず、花や枝のもっている美しさや、日本古来の風習をふまえ、野山にあるが如く自然を写す作風が特徴。川端康成氏からも「岩田女史の花ほど日本の自然の心を流露した花はないかと思へる。」と賛辞を送られています。 http://sekiso-ikebana.jp お華も音楽も、最初から決めた通りにはいかない。 |
NC Interviews伝統文化の道を歩む人生を紐解くシリーズ |