「明日から宮﨑の高千穂に行こうと思ってて。日本の音楽の原点があると言われる場所なんですよ。」 そう語るのは今回インタビューさせていただいた都了中さん。一中節宗家 十二世 都一中さんの息子として生まれ、現在は浄瑠璃方として国内外で様々な舞台に立たれています。 今回は、そんな都了中さんに今後進めていきたい新たな挑戦と、ご自身が今考える「本質」について伺ってきました。 Interviewee Profile 都了中(Ryochu Miyako) 一中節 浄瑠璃方 幼少の頃より、日本の伝統音楽である一中節を父、及び先代都一中について稽古を始め、1997年都了中の名を許される。定期的に自身の演奏会「都了中の会」を主催。演奏会、舞踊会に於いて浄瑠璃方を務め、海外(ベルリン・ニューヨーク・サンクトペテルブルク・上海など)での公演にも多数出演。演奏活動の他 講演、ラジオ出演、浄瑠璃指導など。スタジオジブリ映画「千と千尋の神隠し」イメージアルバム(CD)に 歌で参加 ※「浄瑠璃方」とは、三味線と共に物語を語る太夫(たゆう)のことを指す。 一中節とは「一中節」は、三味線音楽の中でも特に精緻で優雅な音楽と言われており、江戸時代より300年以上にわたって受け継がれてきました。音の数は少なく、節や三味線は柔らかくてらうことがないので初めて聴くと地味にも思えることがあるかもしれませんが、その一音一音に深みがあり、きめ細かさや、音と音との間の静寂が独自の魅力。江戸時代には誰しもが聴き稽古するほど、一世を風靡し、町人の上流階級に愛好され楽しまれてきました。 完成するなんてことは無くて |
NC Interviews伝統文化の道を歩む人生を紐解くシリーズ |